■国公立・私立の6年一貫校へ通っている君へ
とにかく学校の授業が早くて大変。
まずは学校についていくことが当面の目標の君たちへの
アドバイスは次の2つ
とにかく復習を徹底してやること
間違えた問題、できなかった問題をチェックして、繰り返し少なくとも2~3回は練習する。6年一貫校では、反復定着のための時間は授業には組み込まれていません。自己責任です。
解答や解説を自分の先生にする
どうしてもわからない問題は、臆することなく先生に聞く。もしそれができない状況ならば、解答・解説とじっくりと向き合い、解説のわからないところをチェックすること。そして「わかりません」ではなく「解説の○○がわかりません」と質問をぶつけよう。前者と後者では、おのずと聞き出せる情報量が変わるし、頭の中への吸収力も違ってきます。
脳みそに汗をかこう。
文章題にしろ、図形問題にしろ、実戦では見ただけで正解までのストーリーがわかってしまう問題はあまり無いと考えてください。まずは問題を理解し、整理することからはじまります。表にまとめたり、画を描いたり、時には適当な数字を当てはめてみたりなど。あれやこれやと試行錯誤し、考えを巡らせた量が本当の実力となっていきます。
数学は得意。国立難関大学を目指したいという君たちへのアドバイスは次の2つ
中学内容へは深入りせず、いち早く高校内容へ進もう。
国立難関大学の2次試験に出題される問題は、理系・文系に関わらず一筋縄や付け焼刃で対処できるような問題ではありません。さらに中学内容の難問を解くのとは、明らかに使う能力や道具が異なります。また、高校数学の習得はたやすくないという事実を考えると、できるだけ長い期間高校数学のトレーニングを積むことが得策だと言えるのです。
「思考のプロセス」を自分のものにする。考えることを楽しむトレーニングをしよう。
わからない問題に出くわしたとき、どのような行動を取りますか?「解答をみて解説を理解する」確かにそれも悪くない選択肢かもしれませんが…。少し振り返って見てください。本当にやるべきことをやりきったといえますか? 少なくともノートには問題の図やグラフが描かれている、必要な情報が整理・まとめられていてテキストを閉じても戦える状態になっていますか? もしそういう状態になっていないなら、解答を見ることは最善とは言えません。ヒントは必ず問題の中にあります。この問題の「急所はどこか」を常に意識しながら、本気で考えないと「脳を動かす」ことはできません。
■高校受験を考えている君へ
高校受験を考えている君たちへのアドバイスは次の2つ
計算を決しておろそかにしてはならない。
単純ミス・凡ミスという言葉でミスをランク分けし、本当は出来ていないことを「出来た」ことにしてしまっていませんか? それをくり返している限り、残念ながら君が手に入れたい成果を得ることはできないと断言します。計算は本来、一つの間違いがあれば決して正解が出ない、厳しいものだと強く心に刻んでください。できただけで満足していては二流です。必ずチェックすること。日頃からチェックしていないと試験ではできません。意識を高く、「必ず合わせる」という執着心をもって計算に取り組もう。
基本が何よりも大事!
やたらと難しい問題集よりも、標準~やや難の問題集をくり返し取り組もう。
難問・奇問を無理に追いかけるよりは、良問をくり返し何度もやる方が、深い理解と類似問題に対する融通性が育てられるといえます。一つの問題を丁寧に、プロセスを意識しながら解き進めていくことで、解らない問題に出くわした時の自分なりの対処法を身につけることにも役立ちます。また、くり返しくり返し取り組むことで、強く心に刻まれていきます。